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日本人が日本人をカモにする?

日本人が日本人をカモにする?

語学留学は、新たな言語の習得と慣れない土地での生活で不安ですよね。そのため、現地にいる日本人は心強く、頼りになることが多々あります。一方、同じ日本人だから隙を見せてしまい、嫌な思いをすることもあるかもしれません。
このようなことがないよう、オーストラリア・パースでの1年間の生活で私の失敗談?をご紹介します。

1. 車を買いました。

私が滞在していた1998〜1999年当時、パースの公共交通機関は今ほど発達しておらず、留学生といえども車がないと結構不便でした。そのため安い車を探していましたが、中古車屋は予算オーバー、英語での個人売買は不安だったため、日本語での購入を条件としていました。
まず、自動車関係の職場で働いている日本人を通じて1970年代前半のワーゲンビートルのマニュアル車と出会いましたが、試乗したところ運転が難しく、慣れるまでに事故を起こす恐れがあったため、あきらめました。日本では当時マニュアル車を運転していましたが、それでもこのワーゲンビートルの運転は非常に難しかったです。
そして、日本人がよく集まる施設の掲示板で上記写真のコロナマークⅡを見つけました。現在のマークX、その前はマークⅡですね。価格はAU$800(当時の為替レートで約¥70,000)、1976年製、すでに22年落ちです。「当時のマークⅡってこんな車だったんだ」とちょっと感動しました。ちなみに、1970年代の車は当時珍しくなく、昔のカローラやセリカなども走っていて、見ていて楽しかったです。
早速、所有者に連絡をして、数日後に所有者、車と対面しました。車を手放す理由は「日本に帰国するため」とのことでした。車はオートマチックのため運転は問題ありません。ただ、走行距離は分かりません。というのも10万km単位のメーターがなく、20万kmなのか30万kmなのか40万kmなのか分からないのです。所有者も走行距離は分からないとのことでした。オーストラリアでは「走行距離はたった10万km!」が宣伝文句になるので、年式を考えると30万km以上は走っているでしょうね。
注意事項もいろいろと教えてくれ、すぐにでも車が欲しかったので即決して購入しました。
AU$800でしたが、なにせ古いので、エンジンオイルやタイヤ交換等でAU$300ほどさらにかかりました。さらなる出費は注意事項を聞いてある程度覚悟していたので、仕方のないことです。
ただ、車を購入して1〜2ヶ月後のことでした。何気なくパースの街中を歩いていると、元所有者を見かけました!まだ帰国していないようです。というか帰国は嘘で車を売るための口実だったのかと勘ぐりたくなります。
パースは狭い街です。中心部でも毎日歩いていれば、週1〜2回は知っている人を見かけます。また元所有者は特徴があったので、間違いなく本人です。当時は私も若かったため声をかけませんでしたが、今なら間違いなく声をかけていたでしょうね(笑)。AU$800は適正価格だったかもしれませんが、なんとなく後味が悪いですね。
余談ですが、この愛車は普段の生活はもちろん、ウェーブロックへのドライブや、カルグーリー→エスペランス→マーガレットリバー等の南オーストラリア州南西部約1,000km周遊などの旅行にもなんとか耐えてくれました。(カルグーリーで故障してしまい、部品交換に数百ドルかかりましたが…)
しかし、帰国2ヶ月前になってそろそろ売ろうかな、部品交換もしているので購入額のAU$800以上で売れればいいな、と皮算用している時にラジエーターが故障していまい、10分すら走れない車になってしまいました。水を入れた2リットルのペットボトルを5本常備し、数分おきに水を補充なんとか凌いでいましたが、車で5分のアルバイト先に行くにもオーバーヒートしないかドキドキでした。
さすがに売ることはできず廃車するしかありません。ある程度の出費を覚悟して業者に持っていったところ、使える部品があったためAU$50で引き取ってくれました。
愛車のおかげでオーストラリア生活をより楽しめたので、まぁ良しとしましょうか。

2. スキューバダイビング

命に関わるため、日本人専用コースを探していました。そこで学校の日本人スタッフからひとつのダイビングショップを紹介してもらい、そこで申し込みました。ちなみに、後から知りましたが、日本人専用コースを開講しているダイビングショップは3つありました。
このダイビングショップには、経営にも携わっている日本人インストラクターが2名と一般の日本人インストラクターが2名いました。
スキューバダイビングは、ライセンスを大きく分けると、オープンウォーター→アドバンス→レスキュー→ダイブマスター→アシスタントインストラクター→インストラクターの順に上がっていきますが、レジャーで楽しむにはアドバンスで十分です。
経営に関与したこの日本人インストラクター2名が曲者で、アドバンスまではお客様、レスキュー以上は金儲けの対象として、受講生に接していました。私はこのショップでレスキューまで取得しましたが、講義中、分からないことを質問しても無視されるし、機材を買う時はいい顔をされていました。この感覚は私だけではなく、他の受講生も感じており、徐々に不満として表面化しました。
このような日々の怠慢な仕事のせいか、ついには死亡事故をおこしてしまいます。私はその場にいませんでしたが、ファンダイビング中にガイド役のダイブマスターの指示の誤りが原因のようです。曲者インストラクターが直接関与したわけではありませんが、スタッフ教育が行き届いていなかったのかもしれませんね。
私は、ダイブマスターの資格を別のダイビングショップで取得しました。そこで感じたのは、曲者インストラクターのインストラクターとしての技術や教え方は相当なものでした。せっかく良い技術を持っているのに人としての魅力がなく、お金儲けに走ってしまったのは残念ですね。
5年後にパースを再度訪れて、2つ目のダイビングショップのインストラクターと再会しましたが、その後に悪い評判がさらに広まり、数年後にそのダイビングショップは閉店したようです。そして、「あの2人(曲者インストラクター)は、当時からひどかったよ。」とおっしゃっていました。

3. まとめ

いかがでしたか?「騙された」とは言えませんが、何も知らない、そして日本人を安易に信用することでちょっと失敗した例をご紹介しました。
当時はインターネットが普及しておらず情報が限られていたため、今では起こりえないことかもしれません。ただ、今も昔も海外で日本人に会うと安心するのは変わらないと思います。疑い過ぎるのも良くありませんが、慎重になることも必要ですね。

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