1週間留学の意義と魅力
2019年6月17日(月)放送のフジテレビ「痛快TVスカッとジャパン」にてKing&Princeの岸優太さんが1週間の語学留学をされた発言に対し、他の出演者の方から「1週間?」、「短い」、「旅行」、「夏休み」といったツッコミがありました。
私も放送を見ており、そのやりとりに思わず笑ってしまいましたが、いやいや、留学に携わる者としては、「1週間留学を旅行、夏休みって言わないで!」と言いたくもなりました。
1週間留学を経験した人もそう思っていることでしょう。
1週間留学でも得るものはあります!
同じ1週間でも、旅行とは違った語学留学の意義と魅力をお伝えします。
1. 語学力の向上
語学留学というと、まずは当然、語学力の向上が目的のひとつに挙げられますし、「痛快TVスカッとジャパン」の出演者の方々も岸優太さんが英語力の上達のために留学されたと思ったことでしょう。
残念ながら、出演者の方々のツッコミの通り、語学力の向上については、短すぎるため、正直申し上げて難しいです。
通常のグループ授業であれば、「語学学校ってこんな感じなんだ」で終わってしまうと思います。
ある程度、語学力がある人にとっては、感覚を取り戻すだけで1週間が終わってしまうでしょう。
番組によると、岸優太さんは個人レッスンを受講されたようですが、個人レッスンであれば多少の成長は期待できるでしょう。
ただし、帰国後も英語の環境にある程度触れていないと、忘れてしまうでしょう。
尚、個人レッスンをお考えの方には、欧米の語学学校の個人レッスンの他、フィリピン留学や教師宅ホームステイもあります。
2. 国際感覚
「語学力が向上しないのであれば、やっぱり旅行じゃないか!」とツッコまれそうですが、語学留学にはもう一つの意義があると考えます。
それは、現地での生活を体験することにより、国際感覚を身につけることです。
旅行ではホテルに滞在する人がほとんどだと思いますが、語学留学ではホームステイや寮、学生アパートに滞在する人がほとんどです。
ホームステイであれば、現地の人と生活することにより、その文化や習慣に触れることができるでしょう。
食事は口に合わない人もいるかもしれませんが、それも経験として捉えてくれたらうれしいですね。
一方、語学学校によっては食事なしのホームステイプランもあります。
どうしても食事が不安な人には食事なしのホームステイを手配することも可能です。
寮や学生アパートの滞在では、他の国からの留学生と交流することにより、他国の様々な考え方や文化に触れることができるでしょう。
ホテルに滞在しながら語学学校に通う人も稀にいますが、語学学校の授業やアクティビティを通じて、その国の文化に触れることや他国の留学生との交流が可能です。
もちろん、旅行でもその国の文化に触れることは可能ですが、語学留学の方が現地や他国の人との交流機会は圧倒的に多いと思います。
逆に英語力の向上だけが目的なのであれば、貴重な時間と費用を使ってわざわざ海外留学する必要はなく、日本の英会話スクールで十分だと思います。
3. 観光
「せっかく海外に行くのだから、観光もしたい!」という人もいるでしょう。
留学のため、丸一日、連続して観光することはできませんが、観光もしたいのであれば、授業を半日のコースにしましょう。
そうすれば午後は自由時間のため、周辺の観光は可能でしょう(ただし、宿題はありますよ!)。
そして、帰国日を日曜日にすれば、土曜日は終日自由時間のため、少し足を延ばすこともできるでしょう。
また、多くの語学学校ではアクティビティを開催しています。
学校主催のアクティビティを利用して、放課後や週末に観光することもできます。
4. 費用
たとえば、アメリカのロサンゼルスで1週間留学する場合、週20レッスンのグループレッスンとホームステイ(個室・朝夕食付)で約14〜15万円です(航空券代を除く)。
朝夕食付の1泊2万円のホテルに宿泊するのと同額ですね。
他の例では、スペインのバルセロナだと同じ条件で約10万円です。
ホームステイは、もちろんホテルよりも居住環境は劣りますが、ホテル滞在の観光とほぼ同じ料金、国によってはホテル代よりもお安く語学留学が可能です!
各国の1週間留学の費用はこちらをご覧ください。
5. 日程
これはマイナスポイントですが、語学留学は、旅行と違っていつでも行けるわけではありません。
特に年末年始は休校の学校が多く、そして開校している学校でも少なくとも12/25と1/1は休校です。
その年のカレンダーや国にもよりますが、週5日のうち2日間が休校、実質3日間の通学のため、年末年始の留学はお薦めできません。
ゴールデンウィークやお盆休みの留学は可能ですが、入学日が月曜日の学校がほとんどのため、水曜日〜翌週水曜日といったスケジュールを組むこともできません。
ただし、教師宅ホームステイであれば、年末年始や平日出発のスケジュールも可能です。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、1週間留学は旅行と同じではありませんよ!
岸優太さんはもちろんお忙しいと思いますが、一般の社会人の方もまとまったお休みはせいぜい1週間〜10日程度だと思います。
語学力の向上はあまり期待できませんが、旅行よりも現地や他国の人々と交流する機会には恵まれているため、旅行にはない体験をすることができます!
海外旅行をたくさん経験している方、次回は趣向を変えて1週間留学をしてみてはいかがでしょうか?